片づけを習慣化したい!〜「習慣化の仕組み」からひも解く〜

「片づけ」って習慣にしたいのになかなかできない。習慣になれば、探す時間を節約できるし、イライラもしない。毎日 片づいた部屋で気持ちよく過ごせるのに。。。
それに「いざ片づけよう!」と思っても、片づけをやるには「一気」にやった方がいいのか、それとも毎日「少しずつ」やる方がいいのか、で悩んでしまう。。。
今回は、そんな片づけを「習慣を作る仕組み」の視点からみてみます。
- そもそも「習慣」ができる仕組みとは
- 片づけを「習慣化」のしくみから見てみる
- まとめ
そもそも「習慣」ができるしくみとは
「習慣」は、「クセ」とも言われるもの。あまり考えずにできる・する思考や行動の習慣のことです。
習慣ができる仕組みは、①『強烈な体験(インパクト)』もしくは②『繰り返し』によってできると言われています。
『インパクト』でできる習慣として、たとえば、牡蠣が好きな人があるとき突然牡蠣にあたってしまった場合。これは強烈な体験。すると牡蠣好きだったのに突然牡蠣を避けるようになってしまいます。強烈な体験によって牡蠣に対する反応が変わってしまったんです。
小さい頃、突然犬に吠えられて犬嫌いに。大人になってからも犬を見ると避けてしまうのも強烈な体験をしたせいです。
一方、『繰り返し』でできる習慣としては、小さい頃だと文字を書くこととか。今では自然とペンを持ってスラスラと文字を書いていますよね。最初はペンの持ち方を意識して、繰り返し練習したからできるようになったこと。お箸の持ち方も同じです。
大人になってからだと、タイピングとか。これも少しずつ意識しながら繰り返し練習したから、今ではキーボードを見ずにブラインドタッチで速く文字を打てるようになってますよね。
片づけを「習慣化のしくみ」に当てはめてみる
根本的な片づけでは、結論からお伝えすると『インパクト』と『繰り返し』の両方を使っています。
まず、同じ種類のモノを全部一箇所に集めること。これはわかりやすいですよね。はい『インパクト』です。ちょっと大変だけれど全部出すと、こんなに持っていたんだ!と驚きます。すると少し冷静になって片づけを始められるんです(笑)

そして、同じ種類のモノを一度に片づけると、今までの自己流の片づけとは違う結果が目の前に現れます。どのお客さまもわ〜という感動のお声がもれて笑顔に。一度の片づけでも、今まで味わったことのない片づけの成功体験ができるのです。
(上:Before、下:After)


根本的に片づけていくときは、この『インパクト』を『繰り返し』て進めていきます。
次に、片づけで意識するのは、残すモノを選ぶこと。今まで捨てるモノを選んでいた思考を転換する必要があります。思考のクセを変えること。
この思考の転換ができると、自分にとっての優先順位が明確になっていきます。判断力や決断力がついてくるのです。悩んだり寝かせたりする時間が必要なこともありますが、多くの必要のないことで悩んでる時間や後回しにする時間が格段に減ります。自分の選択に自信がついてくるし、時間にゆとりができてくるということ。
ただ、この残すモノを選ぶという思考の転換は、『インパクト』があるけれど、既存の思考が抵抗してなかなか変わらないことも多い。。。
だから意識しながら『繰り返し』身体に染み込ませる必要があるのです。
根本的な片づけでは、ラッキーなことに、これを家の中にある自分のモノでトレーニングできるのです。なぜなら自分の管理しているモノは通常、一万個前後はあるから。自分のモノで判断・決断のトレーニングが一万回できるということ!
そして、大事な「片づけを習慣化する」のに必要なことは、「使ったら元の場所(定位置)に戻す」こと。これは『繰り返し』。根本的な片づけを進めながら、しっかりとわかりやすい定位置ができれば、自ずとできるようになってきます。
まとめ
一般的に、習慣化は、心理的負担を少なくするため、少しずつ『繰り返す』といいと言われています。けれど、根本的な片づけの場合、少しずつではなかなか成果が見えてこないし、ゴールが遠くて途中で挫けてしまうことが多い。
だから、最後まで続けるためには、『インパクト』を繰り返し使う。少し大変だけれど「快い」と感じる空間が目の前に現れると達成感が湧いてくるし、モチベーションの維持にも繋がるから。(ひとりで片づける場合、無理のないまとまった量で大丈夫です。)
一方、思考の転換や日常の片づけ「使ったら元の位置に戻す」は、身体に染み込ませていくために『繰り返し』。
なので、片づけできる思考に変えて、日常の片づけを習慣化させるのは『繰り返し』。それに『インパクト』を加えながら根本的な片づけを終わらせていくのがポイントです。
部屋と心の片づけコーチ
いっこ